怪物

先週マクロスFを見てまして、あまりの盛り上がりに体温が上昇したりしつつ、あのケーニッヒ・モンスターも大活躍で目頭が熱くなる思いでした。もうぼくもゲームとは関わりのない業界に身を置いていますのでそろそろいいだろって感じで(あとこの日記見てる人も少ないだろうから)モンスターの思い出話を一つ。
話は10年前にさかのぼるんですが、ぼくは当時グラフィッカーとしてプレステの「マクロスVF-X2」をせっせと作っておりました。上京して始めて入社したゲーム会社はぼくの入社間もなくして経営難に陥り、給料が出ない状況でチームのみんなと一緒に必死に作業する毎日。それでもこの仕事にしがみついたのはやっぱり、始めての仕事で実績を残さないと次につながらないだろうという危機感と、「マクロス」というビッグタイトルに関わることが出来るという喜びからでした。
んで、ぼくは主に自機のテクスチャを貼る担当でしたので、このケーニッヒのテクスチャもぼくが担当することになったのですが、もうホントにこいつはデカいわ形状は複雑だわで大変でした。しかしまぁおかげでケーニッヒについては人一倍の思い入れがあるわけです。
そんなこんなで先週のマクロスFなんですけど、あれに出てくるケーニッヒには機首部分にシャークティース(サメの口のペイントね)が描かれてるじゃないですか。あれについてちょっと言わせていただきたいわけですが、実はプレステのケーニッヒのテクスチャを貼っているときにぼくもシャークティースの入ったやつを作ったことがありまして、こいつをオマケ程度に隠し機体として入れられないかなーなんて考えてたんですが、もうその頃は開発も佳境で、ちょっとねこまさんに見せて「ははは、面白いね」なんて笑った程度でそのデータはどこかに行ってしまったわけです。(たぶんMOを漁れば出てくると思いますけど)
んで何が言いたいかというと、ケーニッヒ・モンスターにシャークティースを描いたのはぼくが先なんだ!ぼくが一番モンスターをry…という話だったり…。すみません。
というか、有難いことにゲーム性ではいまだに高い評価を得ているVF-X2ではありますがグラフィック的にはぼくの未熟さが足を引っ張りそれほど評価されておらず、ホントに申し訳ないというか、もし出来ることならああすればよかったとかこうすればよかったとか、今でも考えてしまうことがあります。ただもうゲーム業界に戻るのはもう御免ですけど(ていうか求められてもいないし…)。
というわけで本日は以上です!