はらたつ…

例の児童ポルノ法案もとりあえず先送りになったものの完全に脅威が去ったとはまだまだ言えず、我々はこれからも引き続きこの問題について悩ましい日々を送ることと思いますが、今回渦中となった例の陵辱ソフトの会社が、新しくカテゴリーの名称を設定したというニュースをゲーム系の話題を主に扱うニュースサイトで見ました。
その内容は上記のリンク先を見ていただけばわかるのですが、これまであった「陵辱」「調教」というカテゴリを排して、というか呼び方を変えて「陵辱」は「プラチナカテゴリー」、「調教」は「サラブレッドカテゴリー」となるとか…。
そのこと自体は別にいいんです。一所懸命のた打ち回って商売すればいいと思います。
ぼくが許せないのは上記の記事の最後の段、

何だか、「手を変え品を変え作戦」って気がしなくもないですねぇ。エッチなゲームは大歓迎ですが、犯罪を助長させる物であれば、どう姿・形を変えても「NO!! 」と、いいましょう。

……。
なんだそれ。こいつ何にもわかってないんじゃないの?
こいつらがいつも大喜びで紹介しているフツーのコンシューマゲームだって、ずーっとギリギリの綱渡りなんだってわかってないんじゃないの?
こいつらの大好きな警官を撃ち殺すゲームや、機関銃で化け物をグチャグチャにするゲームだって、今度どこかで銃乱射事件でもあったら全世界から綺麗サッパリなくなっちゃっても全然おかしくないって、それと同じだって分かって言ってるのかなぁ?
エロゲーにも理解のあるようなフリして、別にエロゲーなんて無くなってもいいと思ってるんだろうかこいつは。それを許すことがこの先どうなるか考えもしないんだろうか。
結局のところエロゲを低く見てるんだろうと思うんだけど、その選民思想みたいなものがどれほど意味が無いか、もう一度しっかり考えてほしいです。
上記記事の読者コメントでも、こういう事言ってると「変態が必死になってエロゲ擁護乙」みたいに言う輩もいるのですが、これは対岸の火事などでは断じてないのだと意識を改めてほしいです。
ジャンルの違いはあれ、みんなお客さんをハッピーにしたい一心で一所懸命ソフトを作ってるのは同じのはず。

で、ちょっと話は変わって、さきほどBSの某局にて日本のコンテンツを世界に向けて発信するには、みたいなことについて話し合う番組を最後の方だけ見たんですが、ここでお話をされていた方が「まず知ることが大事」とおっしゃられていました。
というのも、日本の誇る漫画・アニメを世界に向けて…とか言ってる人がその漫画・アニメを見たことも無かったりするのは問題なんじゃないの、というわけです。
まぁ詰まる所、みんな結局漫画やアニメ、ゲームといったおたくカルチャーをナメてる訳ですよね。
例のかんなぎ神社にしても、「なんか知らんけど女の子の絵とか貼って人形でも置いとけばいいんでしょ?」みたいに“外側の人”は考えてるわけですよね。
先日始まった国民的漫画のドラマ化にしたってあのハズシっぷりです。作ってる人の意識なんて「いいひと。」のドラマの時と全然変わってない。売り上げナンバーワンの週間少年誌で30年以上連載してる漫画でさえ、“外側の人”の意識なんてこんなもんなんだと。
おたくなんて今ちょっとアキバ系だとかコンテンツ輸出だとかでちやほやされてますけど、外側からは完全に面白い生き物として見られてるに過ぎないわけで、内側でソニー任天堂だ、コンシューマだエロゲだで見下しあってても意味無いと思うんですよね…。