マイマイ感想など

去年は色々あったおかげで、これまでよりもたくさん映画を観ることができたなぁと思います。

エヴァ破もメチャメチャ面白かったし、サマーウォーズもよかった。セガールもまぁいつものセガールだったし、ケビン・ベーコンも巨大昆虫パニックも結構イカしてたわけですが、去年暮れに観た「マイマイ新子と千年の魔法」がぼくの中の2009年ナンバーワンをいきなりかっさらって行った感じです。
エヴァサマーウォーズは2回づつ観れたんですが、マイマイ新子はあまりにも気に入っちゃったもんで(歩いて行ける距離の映画館でやってるのもあって)金も無いのに3回観て、そのたびに半泣きになっており、そろそろ感想とか書いたり、イラスト描いてpixivにアップしたりしないとマズイなと思いましたので、まずは若干のネタバレ含みつつ感想など。
個人的にとてもいいな、と思ったのは主人公新子と転校生の貴伊子が少しづつ友達になっていく過程。
空想大好き少女の新子は、いつもひとりで駆けっこの早い奴を想像してそいつと競争したり、自分が住む町の1000年前の風景やそこに住む人達を想像してはその世界で遊ぶ毎日だったのですが、ふとしたことで貴伊子と友達になり、最初はギクシャクしながら、次第に打ち解けていく様子がとても可愛くて。はじめの頃の、自分が想像する世界を恥ずかしそうに耳打ちで貴伊子に教える新子がたまらなくカワイイ。次第に貴伊子も新子の想像ワールドに引き込まれていくんですが、ちょっとした事件があったり、子供にはどうしようもない出来事が次々と襲いかかってきたりで、想像することを諦めかける貴伊子。クライマックスでは新子と貴伊子がそれぞれの方法で自分たちの世界を取り戻していく様に感動しきりなわけです。そして離れかけた二人の気持ちがまた一つになるんですが、最初はギクシャクしていた二人がここまで仲良くなったか!!というぐらいにじゃれあう姿がまたカワイイ!!そしてあのエンディング!!
初回に観たときは、なんかもう胸が張り裂けそうな気持ちになったんですが、2回3回と観る内に理解度が深まり、ああ、彼女らはあの後もきっと大丈夫だなと思ったりしました。もうちょっと色々語りたい気持ちもありますが、酒でも飲まないとちょっと恥ずかしくてダメかも。


んで、先日3回目の鑑賞の折にはいつもぼくがお世話になっている綾瀬方面在住の友人(前回「時をかける少女」を観たのとほぼ同じ面子w)4人とラピュタ阿佐ヶ谷マイマイったわけですが、「これはよかった、もう一回みたい」と言ってくださったのは@nekomaさんのみ。
前回の「時かけ」の時に「こんなJKおらんやろ」とハマれなかった@aya_noteさんにチラリと感想を聞いたら「なんかやっぱりオッサン向けって感じがしてイマイチだった。アバターの方がアタマ空っぽにして楽しめるから良かったヨ」とのことでしたので、「そんなの全然内容を理解してないですよ、ぜんぜんダメっすよ」とアツく反論してしまい(お酒も入ってましたからネ)その後軽く反省したりしていたわけですが、@aya_noteさんの感想も実に納得できる話ではあるなぁと思い直したりしております。
たとえば、なんだかすごい評判のいいゲームがあるというので100円投入してみたら凄まじい弾幕の嵐に囲まれて一瞬でゲームオーバーになっちゃったとしたら、「なんだこのゲーム?」ってなると思うんですよね。そのゲームがマニア的には評価が高くて、敵の配置やシステムが練りに練られてたとしても「やっぱり10回はプレイして死んで覚えなきゃダメですよ!」みたいな事を言われたら、自分だったら軽くヒく。
他にも例えてみると、晩メシはカレーにするかなと思ってカレー屋に入ったらものすごい激辛カレーが出てきた、みたいな。「3回食わなきゃあのカレーの旨さは理解できないかもですね!」とか常連の人に言われても、普通の辛さのカレーで普通に食事したらあかんの?と思うような感じでしょうか。
そういう意味ではちょっとストイックすぎる、あまり親切じゃない映画だったのかもしれないなと思いました。そんなわけですので、ちょっと静かな話題っぽいし気になるので観に行こうカナと思った人はそういうところを踏まえて、事前にニコニコ動画Youtubeに上がっている予告篇やCM等をご覧になった上で観るか観ないかを判断した方がいいかもしれません。(でも本音は全員黙って最寄りの上映館へ突撃してほしいです。理由は後述)


で、一昨日の日曜日に新宿はロフトプラスワンにて「マイマイ新子公開宣伝会議」なるイベントが催されました。制作裏話やこの映画の置かれている現状などを紹介した上で、どうすればもっと多くの人にこの映画を観てもらえるか皆で考えようという趣旨だったんですが、ぶっちゃけ非常に不利な状況に置かれているらしく。
公開後2日間の興行成績によってその後の展開が大きく左右されるらしいのですが、色々な要因があったにせよ成績は振るわず、現在宣伝のための予算も尽きて宣伝担当の方も既に契約期間が切れているにも関わらず手弁当で宣伝にご尽力くださっているとのこと。地道な活動により阿佐ヶ谷や大阪のミニシアターで上映されることになったものの、この調子ではBDはおろかDVD化も危ういそうです。なので「DVDが出たら借りて観るよ」とか思ってる人も結構居ると思うんですけど、そんなこと言ってたらもう観る機会が無くなっちゃうかもしれないんです…。
そういうのはぼくが困るので、ぼくがDVDとかを買うために、みんなもっと映画館に足を運んで盛り上げてほしいと思います!よろしく!
…とは言ってみたものの、やっぱり万人受けではない映画を、この八方塞がりな状況で、僕らができることと言ったら自分で何回も観に行くかクチコミする程度で広めていくというのは非っ常〜にキビシイなぁ、というのがイベントに参加した感想でした。でもホントに間違いなく名作なので、観て損は無いと思いますですよ。
なんかいつものように上手くまとめられませんでしたが、以上でーす。

はらたつ…

例の児童ポルノ法案もとりあえず先送りになったものの完全に脅威が去ったとはまだまだ言えず、我々はこれからも引き続きこの問題について悩ましい日々を送ることと思いますが、今回渦中となった例の陵辱ソフトの会社が、新しくカテゴリーの名称を設定したというニュースをゲーム系の話題を主に扱うニュースサイトで見ました。
その内容は上記のリンク先を見ていただけばわかるのですが、これまであった「陵辱」「調教」というカテゴリを排して、というか呼び方を変えて「陵辱」は「プラチナカテゴリー」、「調教」は「サラブレッドカテゴリー」となるとか…。
そのこと自体は別にいいんです。一所懸命のた打ち回って商売すればいいと思います。
ぼくが許せないのは上記の記事の最後の段、

何だか、「手を変え品を変え作戦」って気がしなくもないですねぇ。エッチなゲームは大歓迎ですが、犯罪を助長させる物であれば、どう姿・形を変えても「NO!! 」と、いいましょう。

……。
なんだそれ。こいつ何にもわかってないんじゃないの?
こいつらがいつも大喜びで紹介しているフツーのコンシューマゲームだって、ずーっとギリギリの綱渡りなんだってわかってないんじゃないの?
こいつらの大好きな警官を撃ち殺すゲームや、機関銃で化け物をグチャグチャにするゲームだって、今度どこかで銃乱射事件でもあったら全世界から綺麗サッパリなくなっちゃっても全然おかしくないって、それと同じだって分かって言ってるのかなぁ?
エロゲーにも理解のあるようなフリして、別にエロゲーなんて無くなってもいいと思ってるんだろうかこいつは。それを許すことがこの先どうなるか考えもしないんだろうか。
結局のところエロゲを低く見てるんだろうと思うんだけど、その選民思想みたいなものがどれほど意味が無いか、もう一度しっかり考えてほしいです。
上記記事の読者コメントでも、こういう事言ってると「変態が必死になってエロゲ擁護乙」みたいに言う輩もいるのですが、これは対岸の火事などでは断じてないのだと意識を改めてほしいです。
ジャンルの違いはあれ、みんなお客さんをハッピーにしたい一心で一所懸命ソフトを作ってるのは同じのはず。

で、ちょっと話は変わって、さきほどBSの某局にて日本のコンテンツを世界に向けて発信するには、みたいなことについて話し合う番組を最後の方だけ見たんですが、ここでお話をされていた方が「まず知ることが大事」とおっしゃられていました。
というのも、日本の誇る漫画・アニメを世界に向けて…とか言ってる人がその漫画・アニメを見たことも無かったりするのは問題なんじゃないの、というわけです。
まぁ詰まる所、みんな結局漫画やアニメ、ゲームといったおたくカルチャーをナメてる訳ですよね。
例のかんなぎ神社にしても、「なんか知らんけど女の子の絵とか貼って人形でも置いとけばいいんでしょ?」みたいに“外側の人”は考えてるわけですよね。
先日始まった国民的漫画のドラマ化にしたってあのハズシっぷりです。作ってる人の意識なんて「いいひと。」のドラマの時と全然変わってない。売り上げナンバーワンの週間少年誌で30年以上連載してる漫画でさえ、“外側の人”の意識なんてこんなもんなんだと。
おたくなんて今ちょっとアキバ系だとかコンテンツ輸出だとかでちやほやされてますけど、外側からは完全に面白い生き物として見られてるに過ぎないわけで、内側でソニー任天堂だ、コンシューマだエロゲだで見下しあってても意味無いと思うんですよね…。

もう8月かぁ

作業の予定が着々と遅れつつあります。自分の集中力の無さが一番の問題だということはわかってるので、もっと気合入れてがんばらなきゃなぁと思います。
しかしやろうと思ってることについていろいろ情報が出てきたのでかるーく調べていくと、なんか最初に思ってたよりも難しいことをクリアしないとダメそうな雲行きです。まさか自分でサーバを用意しないといけないなんて…。一旦予定を考え直すのもアリかもなぁなんて弱気になったりしています。でもあんまりグズグズもしてられないんでホントにがんばります。
ところでぜんぜん話変わって、巨大掲示板まとめサイトの記事「ライトノベル作家って生活できないって本当?」というのを読んでしまって、いずこも大変だなぁと思いました。
というか、そちらのまとめの方では大体何万部刷ったら収入がいくら、みたいな話で興味深くはあったのですが実際の仕事内容みたいなものに突っ込んだ話が無かったなぁと。まぁぼくら部外者が持つ小説家のイメージって、ただひたすら机に向かって小説書いてるんだろうなぁみたいな感じで、それ以上はあんまり想像もしたことがなかったりしますし。煮詰まったりして大変なんだろうなぁぐらいは思ったりしますが。
ところで先月、仕事が無くて自由なのをいいことに実家に帰省した折に義姉から聞いた話ですが、なんでも義姉は少し以前から小説家を志していたそうで、件のライトノベルを出版している出版社などにも出向いて実際のところを編集者から聞いてみたそうです。
するとライトノベルの作家としてデビューするのはかなり大変、というかデビューしてからが本当の地獄なんじゃないかと思ってしまうような話でした。
どこでも同じやり方ではないと思うのですが、その出版社では新人はデビュー時に最低でも文庫にして2冊分(3冊だったかも)の原稿を用意してないといけないそうです。そうしてまずデビュー作は表紙と挿絵に多少人気のある作家さんを付けてデビューとなります。で、単行本2冊を同時発売だったか短い期間で連続的に発売するのかちょっと詳細を忘れましたが、とりあえず最初のつかみとして人気の絵師さんでジャケ買いを促し、1巻と2巻の売れ行きを見るそうです。
1巻だけ売れて2巻が売れなかったら、それは絵師のインパクトだけで中身の文章が伴っていなかったと判断されます。2巻の売り上げが1巻よりもそれほど落ち込まなければ、それは中身で読者を引っ張ることができたということだそうです。
というわけで2巻の売れ行きが芳しくなかった場合はそこで終了、もし1巻も2巻も好調に売れればめでたく続刊を発行する運びになるのですが、ここで気を付けないといけないのは、この最初の2冊で付いてくれた読者を待たせてしまってはいけないということです。だいたい一月以上音沙汰が無い新人は存在を忘れられてしまうのだとか。したがって2巻の発売から1ヶ月以内に3巻を出さないといけないわけで。そんな感じで新人のうちは月1冊のペースで新刊を出し続けることになるそうで。
絵を描いたりするのに比べたら文章はラクっぽいイメージがあるかもしれませんが、創作することの苦労って媒体が変われど結局あんまり変わらないんじゃないかと思います。しかもそれを、文庫本1冊分の文章量を一月で、っていうのは相当にハードだと思います。まぁ人気が安定してくればもう少し刊行ペースを落としても大丈夫なんでしょうけど、ラノベ作家になるのも相当狭き門なのだろうとは思いますが、続けるのも大変っぽいです。

報告

もうすぐ6月も終了ということで、当初の予定ではそろそろObjective-Cをマスターしてないといけないのですが、なにぶんC言語とかやったこともないので、結構たくさん本を買うことになっちゃって出費が痛いです。
でもまぁこれからも勉強を継続していけば先月考えてたぐらいの物は試行錯誤しながら作っていけそうな感じです。
ところで、全然話は変わるものの話題的に乗り遅れた感があるのですが、児童ポルノ法案関連が何やら大変な流れになっているようで…。
ぼくもこの法案には反対しなければならないのでしょうが、もし成立しちゃったらどんな地獄になるのか興味本位で見てみたい気持ちもあります。たぶん実際取り締まる段階になってすごいアタフタしちゃってPSE法みたいな面白い見世物が見られると思うんですよね…。あの時の中古楽器屋さんみたいに一部ヒドい目に遭うのがぼくらの側だったとしても、ちょっと笑えるんじゃないかと思うのですが。
で、内容をちょっとでも見てみればツッコミどころだらけで法案に賛成か反対かといわれればもちろん反対なんですけど、まぁぼくは理論武装できるほど頭の回転も良くないので、表立って反対を表明するようなことはできないなぁと思いつつぼーっとネットを見たりしております。そうしているとよく見かける反対意見に、こういったポルノ的なものをあまり規制しすぎるとかえって犯罪が増えるよと、だからポルノは規制すべきではないよ、というのがあるのですが、これってどうなのかなぁ…?
いわゆるガス抜き論というのでしょうか、ポルノで発散できなかったら犯罪に走っちゃうの?ウソだろ…?ロリまんがを読むのは実際にロリコンであるのは仕方ないとして、実際に子供と性交したいけどできないから代償行為としてロリまんがを読んで発散するわけですか?違うよね?ぼくは犯罪に走りそうな自分を鎮めるためにロリまんがを読んだことなんて一回もないよ!ロリまんがが好きだから読むんだよ!みんなもそうだろ!?
ぼくの知る限り、というかぼくが今までお会いしたロリコンの方々はみ〜んな心優しい紳士です。みんなそこそこ変態だけど、現実の子供を傷つけてまで自分の欲望を吐き出したいなんていうド外道は一人もいませんでした。みんな社会に迷惑をかけないよう自分の性癖と向き合って、がんばって社会と折り合いを付けながら生きている人達でした。彼らやぼくがまんがやゲームをたしなむのはそれ自体が好きだから、フィクションの世界が好きだからだと思うんです。もしこれが法律で禁止されたとしても、まぁ多少はチキショウと思いますけど人間の想像力を法律が縛ることはできないと思いますので、ぼく的にはあんまりダメージがないんじゃないのかなぁと思うわけです。(お仕事にされている方におかれましては相当大変だとは思いますが…)ましてや現実の子供相手に犯罪行為なんて、あるわけないじゃんと。現実の子供相手にヒドいことができる人って、もともとそういう犯罪者体質なんじゃないかと思うんですけどねぇ…。ポルノの有る無しは関係ないんじゃないかなぁ…。印象や感覚で語ってて申し訳ないですけど。
それと似たことで、家庭用ゲーム機における18禁ゲームの是非が以前よく話題になりましたが、ハードの普及においてこういったジャンルのゲームは必要だという人がよくいますが、それも違うだろうと。
こういう人が決まって引き合いに出すのがVHSのビデオデッキが各家庭に普及したのはAVのおかげだというものがありますが、こういうのを聞くたびぼくは「アホか」と思っていたわけです。だって、ぼくの家にあったビデオデッキは「オレたちひょうきん族」や金曜ロードショウのナウシカを録画する為に買ったのであって、お姉ちゃんのおっぱい見る為に買ったんじゃありません。まぁ中学生の頃はちょっと見ましたけど。たぶんほとんどの家庭でもそんなもんじゃないかと思ってるんですけど違いますかねぇ?
なんというか、カッコつけてないで恥ずかしがらずにもっと正直になれよと。「俺はエロいゲームが好きだからもっと出して下さい」って言えばいいじゃんと。ハードの普及台数とか、シロウトがわかった顔して言わなくてもいいから。と、ずーっと思ってましたよぼくは。
とりあえず本日は以上です。
ごめんなさい、やっぱりうまくまとめられませんでした。

落選

さてさて、いきなりですが夏コミ落ちました!!
まぁ抽選ですからしょうがない!
時間ができたので一応途中まで新刊を用意していましたが、これは冬までじっくり時間をかけて作ろうと思います。個人的には冬になってくれてちょっと好都合かもなぁと思うところもありまして、というのも、ホントに個人的なこだわりというかホントにどうでもいいことではあるのですが、ぼくは夏に出す本は「Aqua Fresh」、冬に出す本は「White and White」というタイトルにしようと決めていたんです。
で、今回やっとこさ10年以上前のまんがの続きを描くつもりになってたんですけど、そのまんがは冬発行の「White and White」で出してたので、続編はやっぱり冬に出したいなぁと思ってたんです。
そんなわけで同人はしばらくお休みして、来月あたりから本格化しようと思っていた計画を準備することにします。
というか、これからはその計画だろうと同人だろうと、家で作業することになりますので環境を整える必要があると思い、机と椅子、Macの外部モニタなどを調達いたしました。こんなかんじ。こんな展開になるんなら最初からiMacの24インチのやつを買ったのに…、と思いましたがまぁこれはこれで満足満足。がんばりまっす。
とりあえず今晩は発泡酒でも飲んで自主的に残念会です。
本日は以上です!

無職

さてさて、いきなりではございますが本日より無職でございます。
運悪く?リストラ対象となってしまったわけですが、運悪くというよりも実感としてはなるべくしてなったか、という印象です。理由は申しませんが。
急いで次の就職先を探そうかとも思ったのですが、なんとなく思うところあって、しばらく個人で色々やってみようと思っています。詳しい内容は後で報告できるといいなぁと思います。
今まで学校を出てから10年以上、会社勤めをしてお給料をもらうのが当たり前で、会社に所属することが安定した生活の第一歩だと思っていたのですが、今にして思えばそんなものはまやかしだったのかなぁと。勤めていた会社がつぶれてしまったり、社長の気分や経営状況によって解雇されてしまったりで、社会に出てからずっと安定とはほど遠い生活を続けてきてやっと会社に所属することが安定した生活を保障するものではないということを身に沁みて理解した気がします。気付くのが遅いんですけど。
ぼくは出来の悪いサラリーマンでしたが結構ラッキーで、やりたい事は色々ありましたが、ゲームを作りたいと思えばゲーム会社に就職もできましたし、パチンコのキャラクターデザインをやりたいと思えばその機会にも恵まれて、なんとなくゆるーい感じに夢を叶えてきました。
その反面、自分が夢だと思っていた事が現実になってしまうと実はあんまりいい物でもなかったりして、やりたかったはずの事が一つ一つやりたくない事に変わっていきました。最近は特にやりたい事もなくなってしまってこれからどうすればいいんだろうという漠然とした不安が重〜くのしかかっていました。そんな中で仕事って一体何なんだろうと考えたりして。安い月給で嫌々やって、出来上がった物はお客さんを幸せにしてないとか(パチンコ・パチスロとか特にね)、その挙げ句リストラされちゃうとか、そんなことを繰り返す人生って何の意味があるんだろうと疑問に感じてたわけです。
そんな自問自答を続けた結果、だったらもう他人の言いなりになる必要ってないよなぁ、と思った次第です。まだ捕らぬ狸ではあるのですが、なんとなく生きていけそうな道が見つかった気がしますので、これからはプロの引きこもりとして頑張るつもりです。
で、今月の目標は夏コミの新刊を作る事です。
ちょっと久しぶりに作業してみた感じ、ちょっとリハビリが必要だなぁと思いました。あと、無職生活のスタートを祝して、先日つくさんにいただいた台湾ビールを飲んでみましたが、割と普通のすっきりドライな感じでおいしかったです。
本日は以上!
ていうか、いま読み返してみたらそうとうワガママな人間だな、自分って…

年末

年末です。コミケを控えてなんとなく気分がまったりしたので久しぶりに日記書きます。今年は歴史的な金融危機とのことで、色々大変です。
2chのまとめとか見てるとテレビ業界も大変そうだし、サラ金もそろそろヤバいところもあるとか。思い出すのは、ぼくとぼくの兄が子供の頃からお世話になっているおじさんがいるのですけども、数年前ぼくが実家に帰省した折、上京して何年経ってもウダツの上がらないぼくを心配してハッパをかける為なのか、そのおじさんの息子さんがサラ金に就職をしてバリバリ稼いでるぞという話を聞かせてくれました。
借金の取り立て担当だそうですが、電話をかけて「支払い期日過ぎてますんで、よろしくお願いします」なんて言ってるだけで済むわけもなく、実際客先に出向いて行って返済のお願いをするのが主な仕事だそうです。夜逃げされたりとか大変なんだそうです。
はあそうですか、と普通に聞き流しておきつつ、そんな仕事何年も続くかよ、というかそれ自慢できるような仕事かなぁ、というか儲からない仕事を転々としてる方がみっともないのかな…とか考えてましたが、サラ金の息子さんは元気でやってるのでしょうか。

サラ金もヤバいしパチンコ業界もそろそろ尻に火がついていると思いますが、アニメとパチンコの話をすこし。と言っても情報古いですけど。
ここ数年のパチンコ、パチスロはアニメや有名人とのタイアップものがとても多いですが、これはオリジナルの企画よりも固定客が見込めるのが一番大きい理由です。ぼくが以前勤めていた会社もこの権利を出版社やタレントの所属事務所から買って、メーカーに売ることで大きな利益を上げていました。その頃聞いた話ですが、業界的に絶対権利が取れない案件というのがいくつかあるそうで、まぁ理由としてはギャンブルにタレントや漫画のキャラクタを使われることでのイメージ低下を嫌ってのことが多いそうです。あとは単純に版権が高すぎるとか。
この絶対取れない版権の最大の一つとして君臨していた美空ひばりはこのあいだ陥落しましたが。これは遺族がかたくなにイメージ低下を拒否していたからと聞いていましたが、ああなってしまうとさすがマネーの虎だなと思わざるをえない感じで。他にもたとえば明石家さんまなどはパチンコにすればものすごくリーチ演出なんかハマりそうなのに未だに何処からもパチンコ化の話を聞かないのは、彼の版権料が高すぎて儲けが出ないから、できないんだそうです。
漫画・アニメで有名なところではドラゴンボールですが、これは原作者が絶対にギャンブルには自分のキャラクタを使われたくないと公言してますね。別の人から聞いた話では鳥山明本人は結構パチスロ好きらしいのですが…。あと今後も永久にダメっぽいのは横山光輝関連。こちらも遺族の方がギャンブルNGだそうです。鉄人やサリーちゃん、三国志なんかかなり鉄板っぽいですけどアウトです。あと面白いのは藤子不二雄作品の場合、AとFで対応が違う点。思い返してみるとハットリくんや怪物くんはパチンコ、パチスロが出てますがドラえもんパーマンは今後もあり得ないと思ってよいかと。
なんか聞いたこともないような漫画のパチンコとか出してコケてるのを見て、こんなの出してるんだったらアレで出しゃいいのに、なんて思ってしまう「アレ」は、そういう理由で出せないのかもしれません、ということで。
で、つぎはパチンコの中のアニメの話なんですが、演出に使用されるアニメをアニメ製作会社に発注すると、期日を過ぎても一向に上がってこなかったり、上がってきてもヘロヘロの絵でどうなっとるんじゃいと思うことが多いわけです。ひょっとしてナメられてる?とか思ったりするわけですが。
納期が遅れる件については、これはアニメ業界の仕事の進め方というものらしいのですが、ガンガン電話をかけて「○○日納期のあれ、進行状況どうですか?」と聞きまくらないと進めてくれないところもあるそうです。クオリティについては、これはいかんともしがたい問題があるというか、アニメ会社的にも進行のスケジュールがあって、うまいアニメーターはテレビシリーズや劇場版のアニメに「○月〜○月まで」というふうに関わっていて手が空いてません。それが終わってもすぐに次のテレビシリーズのチームに入っちゃうことが決まってたりします。そこにパチンコの開発(の下請けのゲーム会社)がアニメ作って下さい、と来ても都合良く腕の立つスタッフなんか空いてないわけです。で、結局その時たまたまヒマしてる人がアサインされるわけですが、この人がうまいかどうかは運次第。
ところが開発に元アニメーターなどそっちにコネのきく人がいる場合はあの手この手で原画ぐらいならうまい人に手伝ってもらえることもあります。これをもっとうまくやった例として、以前ぼくがいたエロゲ会社での話ですが、社内に複数いらした元アニメさんのコネクションを最大限に活かして超絶技巧のアニメーターの仕事と仕事の合間を狙って発注して、当時のエロゲとしては他と一線を画するクオリティのオープニングムービーを作ったなんて例もありますが、ぼくが経験した下請けの現場ではヘロヘロの動画をみんなで手分けして一枚一枚クリンナップしたりなんてことがしょっちゅうでした。更には「ゲーム・パチンコ料金」として普通のアニメの倍近い額を請求されたりします。もうふんだりけったりです。
で、最近ちょっとすげえなと思ったのは某サテライトなんですけど、こちらは某大手パチンコメーカーが出資して作られたアニメ制作会社。つまりここで作るアニメは将来のパチンコ化も折り込み済みなのかなぁと。さぞかしクオリティの高いアニメ素材の製作もスムーズに進行することでしょう。マクロスFも劇場版公開時期の発表と同時にパチンコも発表されるんじゃないでしょうか。

本日は以上。