年末

年末です。コミケを控えてなんとなく気分がまったりしたので久しぶりに日記書きます。今年は歴史的な金融危機とのことで、色々大変です。
2chのまとめとか見てるとテレビ業界も大変そうだし、サラ金もそろそろヤバいところもあるとか。思い出すのは、ぼくとぼくの兄が子供の頃からお世話になっているおじさんがいるのですけども、数年前ぼくが実家に帰省した折、上京して何年経ってもウダツの上がらないぼくを心配してハッパをかける為なのか、そのおじさんの息子さんがサラ金に就職をしてバリバリ稼いでるぞという話を聞かせてくれました。
借金の取り立て担当だそうですが、電話をかけて「支払い期日過ぎてますんで、よろしくお願いします」なんて言ってるだけで済むわけもなく、実際客先に出向いて行って返済のお願いをするのが主な仕事だそうです。夜逃げされたりとか大変なんだそうです。
はあそうですか、と普通に聞き流しておきつつ、そんな仕事何年も続くかよ、というかそれ自慢できるような仕事かなぁ、というか儲からない仕事を転々としてる方がみっともないのかな…とか考えてましたが、サラ金の息子さんは元気でやってるのでしょうか。

サラ金もヤバいしパチンコ業界もそろそろ尻に火がついていると思いますが、アニメとパチンコの話をすこし。と言っても情報古いですけど。
ここ数年のパチンコ、パチスロはアニメや有名人とのタイアップものがとても多いですが、これはオリジナルの企画よりも固定客が見込めるのが一番大きい理由です。ぼくが以前勤めていた会社もこの権利を出版社やタレントの所属事務所から買って、メーカーに売ることで大きな利益を上げていました。その頃聞いた話ですが、業界的に絶対権利が取れない案件というのがいくつかあるそうで、まぁ理由としてはギャンブルにタレントや漫画のキャラクタを使われることでのイメージ低下を嫌ってのことが多いそうです。あとは単純に版権が高すぎるとか。
この絶対取れない版権の最大の一つとして君臨していた美空ひばりはこのあいだ陥落しましたが。これは遺族がかたくなにイメージ低下を拒否していたからと聞いていましたが、ああなってしまうとさすがマネーの虎だなと思わざるをえない感じで。他にもたとえば明石家さんまなどはパチンコにすればものすごくリーチ演出なんかハマりそうなのに未だに何処からもパチンコ化の話を聞かないのは、彼の版権料が高すぎて儲けが出ないから、できないんだそうです。
漫画・アニメで有名なところではドラゴンボールですが、これは原作者が絶対にギャンブルには自分のキャラクタを使われたくないと公言してますね。別の人から聞いた話では鳥山明本人は結構パチスロ好きらしいのですが…。あと今後も永久にダメっぽいのは横山光輝関連。こちらも遺族の方がギャンブルNGだそうです。鉄人やサリーちゃん、三国志なんかかなり鉄板っぽいですけどアウトです。あと面白いのは藤子不二雄作品の場合、AとFで対応が違う点。思い返してみるとハットリくんや怪物くんはパチンコ、パチスロが出てますがドラえもんパーマンは今後もあり得ないと思ってよいかと。
なんか聞いたこともないような漫画のパチンコとか出してコケてるのを見て、こんなの出してるんだったらアレで出しゃいいのに、なんて思ってしまう「アレ」は、そういう理由で出せないのかもしれません、ということで。
で、つぎはパチンコの中のアニメの話なんですが、演出に使用されるアニメをアニメ製作会社に発注すると、期日を過ぎても一向に上がってこなかったり、上がってきてもヘロヘロの絵でどうなっとるんじゃいと思うことが多いわけです。ひょっとしてナメられてる?とか思ったりするわけですが。
納期が遅れる件については、これはアニメ業界の仕事の進め方というものらしいのですが、ガンガン電話をかけて「○○日納期のあれ、進行状況どうですか?」と聞きまくらないと進めてくれないところもあるそうです。クオリティについては、これはいかんともしがたい問題があるというか、アニメ会社的にも進行のスケジュールがあって、うまいアニメーターはテレビシリーズや劇場版のアニメに「○月〜○月まで」というふうに関わっていて手が空いてません。それが終わってもすぐに次のテレビシリーズのチームに入っちゃうことが決まってたりします。そこにパチンコの開発(の下請けのゲーム会社)がアニメ作って下さい、と来ても都合良く腕の立つスタッフなんか空いてないわけです。で、結局その時たまたまヒマしてる人がアサインされるわけですが、この人がうまいかどうかは運次第。
ところが開発に元アニメーターなどそっちにコネのきく人がいる場合はあの手この手で原画ぐらいならうまい人に手伝ってもらえることもあります。これをもっとうまくやった例として、以前ぼくがいたエロゲ会社での話ですが、社内に複数いらした元アニメさんのコネクションを最大限に活かして超絶技巧のアニメーターの仕事と仕事の合間を狙って発注して、当時のエロゲとしては他と一線を画するクオリティのオープニングムービーを作ったなんて例もありますが、ぼくが経験した下請けの現場ではヘロヘロの動画をみんなで手分けして一枚一枚クリンナップしたりなんてことがしょっちゅうでした。更には「ゲーム・パチンコ料金」として普通のアニメの倍近い額を請求されたりします。もうふんだりけったりです。
で、最近ちょっとすげえなと思ったのは某サテライトなんですけど、こちらは某大手パチンコメーカーが出資して作られたアニメ制作会社。つまりここで作るアニメは将来のパチンコ化も折り込み済みなのかなぁと。さぞかしクオリティの高いアニメ素材の製作もスムーズに進行することでしょう。マクロスFも劇場版公開時期の発表と同時にパチンコも発表されるんじゃないでしょうか。

本日は以上。